金木犀
1.出会い
ーside 星南ー
朝の8時にセットしていた携帯のアラームで目を覚ました。
携帯へ手を伸ばし、改めて時間の確認をする。
「起きないと…」
怠い体に力を入れ、ゆっくり起き上がり体に巻き付いていたこの男の腕を振りほどく。
「邪魔。」
ベッドの上を歩く振動でその男は目を覚ました。
「せーなちゃん。どこ行くの。」
そう言って、楽しそうに再び私の腰周りに腕を回し自分の元へと引き寄せられる。
朝からうざいにも程がある。
「学校だけど?」
少し強めに、この男を押し倒し下着を身にまとってから制服へ着替えた。
「あ?お前、何でそんなコスプレしてるんだよ。」
「は?」
「え、お前大学生じゃねえのかよ?」
「17だけど。それが何?」
やたらしつこく絡まれ、強めの口調で突き放す。
「は!?」
驚いたように、だるそうな声を出していたその男は私の一言で表情が変わった。
朝から大声を出されるとイライラする。
「なあ、俺達1晩一緒に寝たんだからもう付き合ってるも同然だろう?
お前が未成年ってことには驚いたけど、まあ元々まともな人生を歩んでない俺達には関係ないよな。
なー、星南ちゃん。」
自分の所有物かのように、あちこちにキスマークを付けられ正直不快な気持ちしかしない。
っていうか、今なんて言った?
本気で頭おかしいの?
「あのさ、1晩寝たくらいで何?
私があんたの女?
寝言も寝て言ってくれない?
昨日の夜、話したこと覚えてないわけ?
私のことは1晩で忘れてほしいって。」
「は?じゃあ、何で俺と寝たんだよ。」
「何でって。あんたがお金出したから寝た。
それだけだけど?」
「お前なあ…」
「それに、ご飯も食べさせてくれた。
私は、ご飯を食べさせてくれてお金を貰えるならそれだけでいいの。
それ以上何もいらないし、それに男になんて縛られたくないわけ。
分かったならさっさとどいてくれる?」
朝の8時にセットしていた携帯のアラームで目を覚ました。
携帯へ手を伸ばし、改めて時間の確認をする。
「起きないと…」
怠い体に力を入れ、ゆっくり起き上がり体に巻き付いていたこの男の腕を振りほどく。
「邪魔。」
ベッドの上を歩く振動でその男は目を覚ました。
「せーなちゃん。どこ行くの。」
そう言って、楽しそうに再び私の腰周りに腕を回し自分の元へと引き寄せられる。
朝からうざいにも程がある。
「学校だけど?」
少し強めに、この男を押し倒し下着を身にまとってから制服へ着替えた。
「あ?お前、何でそんなコスプレしてるんだよ。」
「は?」
「え、お前大学生じゃねえのかよ?」
「17だけど。それが何?」
やたらしつこく絡まれ、強めの口調で突き放す。
「は!?」
驚いたように、だるそうな声を出していたその男は私の一言で表情が変わった。
朝から大声を出されるとイライラする。
「なあ、俺達1晩一緒に寝たんだからもう付き合ってるも同然だろう?
お前が未成年ってことには驚いたけど、まあ元々まともな人生を歩んでない俺達には関係ないよな。
なー、星南ちゃん。」
自分の所有物かのように、あちこちにキスマークを付けられ正直不快な気持ちしかしない。
っていうか、今なんて言った?
本気で頭おかしいの?
「あのさ、1晩寝たくらいで何?
私があんたの女?
寝言も寝て言ってくれない?
昨日の夜、話したこと覚えてないわけ?
私のことは1晩で忘れてほしいって。」
「は?じゃあ、何で俺と寝たんだよ。」
「何でって。あんたがお金出したから寝た。
それだけだけど?」
「お前なあ…」
「それに、ご飯も食べさせてくれた。
私は、ご飯を食べさせてくれてお金を貰えるならそれだけでいいの。
それ以上何もいらないし、それに男になんて縛られたくないわけ。
分かったならさっさとどいてくれる?」
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