先生が好きです、好きでした◆おまけのお話追加しました◆
実は救急外来に行くのは初めてだ。
いつも子供の病院関係は妻に任せきり。だけど今妻は二人目を妊娠中だから、必然的に俺の仕事になるわけで……。
夜の救急外来は大きい病院しかやっていない。ぐずる子供を抱っこして自動ドアをくぐると、救急外来の表示にそって奥へ進んで行ったのだが、何故か途中で表示を見失った。
「あれ?」
「ふぇ、パパなんか飲みたい~」
「ええっ?ちょ、ちょっと待って」
行きすぎたのだろうか、途中に分岐点があっだろうかと戻り始めると奈月がジュースを買えとぐずり始めた。
「奈月、まずはお医者さんに診てもらおう?」
「やだー!ジュース!」
俺の腕を器用にすり抜けて奈月は床に寝転がった。
「こら、奈月!」
「どうされました?」
ギャーギャー騒ぐ奈月を抱え直していると、ふいに声をかけられた。
「ああ、すみません。救急外来を探していて……」
声の主を見て一瞬息が止まった。
会うのは”あの時”以来だ。
「梶先生?」
彼女、杉浦真帆さんも俺を見て驚いた顔をした。
いつも子供の病院関係は妻に任せきり。だけど今妻は二人目を妊娠中だから、必然的に俺の仕事になるわけで……。
夜の救急外来は大きい病院しかやっていない。ぐずる子供を抱っこして自動ドアをくぐると、救急外来の表示にそって奥へ進んで行ったのだが、何故か途中で表示を見失った。
「あれ?」
「ふぇ、パパなんか飲みたい~」
「ええっ?ちょ、ちょっと待って」
行きすぎたのだろうか、途中に分岐点があっだろうかと戻り始めると奈月がジュースを買えとぐずり始めた。
「奈月、まずはお医者さんに診てもらおう?」
「やだー!ジュース!」
俺の腕を器用にすり抜けて奈月は床に寝転がった。
「こら、奈月!」
「どうされました?」
ギャーギャー騒ぐ奈月を抱え直していると、ふいに声をかけられた。
「ああ、すみません。救急外来を探していて……」
声の主を見て一瞬息が止まった。
会うのは”あの時”以来だ。
「梶先生?」
彼女、杉浦真帆さんも俺を見て驚いた顔をした。