ただどうしようもなく…
「泊まるならメイク落としとか
歯ブラシとか買ってこなきゃ。」
と私が言うと
「一人じゃ危ないし
一緒にコンビニ行こうか。」
と隼人が言ってくれたので
隼人の言葉に甘えることにした。

まだ残っている雪にヒールを
とられて転びそうになった私に
隼人はさりげなく手を引き助けてくれた。

「舞は本当に危なっかしいな。
コンビニに着くまでにこけそうだから
このままコンビニに行くぞ。」
とぶっきらぼうに言い
私たちは手を繋いだまま
コンビニへと向かった。

けれど隼人の顔が赤くなったのを
私は見逃さなかった。

何で赤くなったのか
聞きたいと思っている間に
私たちはコンビニに着いた。

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