気怠いお隣さんと恋始めます!
真帆然り…。それに後々知り合いになるイチさんだって蓋を開けてみれば口の悪い美形だった。
やっぱりそういう星のもとに生まれたんだ、私。

でも美鈴先輩はただ口が悪いだけで実際は仕事も出来るし世話焼きで面倒見の良い姉御、なのだけど。

「美鈴先輩、これ以上私の背が縮んだら確実に千葉先輩のせいです!」

「大丈夫だ緒原。それ以上縮んでも、誰も気付かん」

「うぇ⁉︎ひどくないですか⁉︎」

「くっくっく…!」

「…くっ!千葉先輩、笑うならどうぞ思いっきり笑って下さい…!」

チビをネタにされるのはいつものことで、もっと言えば私はチビであることのおかげで小、中、高、大学、そして社会人と、環境の変わる節目節目で友達や自分の居場所を作ることにさほど苦労せずにやって来れた。
チビであるが故に、周りから近寄って来てくれるのだ。

だからチビに産んでくれた両親に感謝こそすれ、恨んでなどいない、決して…!
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