気怠いお隣さんと恋始めます！

短い間にそんな考えを巡らせていると、

「…もしかして、元カレ…？」

千葉先輩がとんでもなく間違った方向へ勘違いし出した。

「元カレ…⁉︎いやいやいや、先輩違いますから！」

私の片想いです、とは口が裂けても言えない。

「…ちょっと知り合いだったってだけです」

結局、そんな無難な答えでかわした。

「…ふーん…」

先輩も、完全に納得した訳ではなさそうだったけれど、それ以上は何も聞いて来なかった。

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営業部のある18階の休憩スペースで、私は遅めの昼食を取っていた。

昼までに上げて欲しい見積書があるとのことで、つい先程までがむしゃらにパソコンに向かっていた。
何とかギリギリ仕上げて蔭山部長にOKを貰い、昼休憩行っといで、と送り出されて今に至る。

時刻は13時過ぎ。お昼の休憩時間を過ぎているせいか3卓あるテーブルは私が座っている1卓以外空いている。