気怠いお隣さんと恋始めます!
扉は無いけど半個室みたいになっていて、軽い打ち合わせくらいは出来るスペース。
自販機も置いてある。
先ほどコンビニで買って来たサンドイッチを齧りながらイチさんが現れた今朝のことを思い出していると、
「…緒原さん」
と、聞き慣れた声が、聞き慣れない響きを発して私の耳に届いた。
「…イチさ…柳、部長」
ふっ。イチさんが緩く口角を上げて笑った。
そして自販機に小銭を入れて、ホットのブラックコーヒーのボタンを押す。
たったそれだけの動作にさえ見惚れてしまうのは、惚れた弱みか。
ガコン、と出て来たそれはイチさんに掴まれ、
もう一度イチさんは同じ動作を繰り返す。
「…まさか小夏から部長なんて呼ばれる日が来るとは思わなかったよ」
「…私だって、イチさんを部長と呼ぶ日が来るなんて思ってませんでしたよ!」
自販機も置いてある。
先ほどコンビニで買って来たサンドイッチを齧りながらイチさんが現れた今朝のことを思い出していると、
「…緒原さん」
と、聞き慣れた声が、聞き慣れない響きを発して私の耳に届いた。
「…イチさ…柳、部長」
ふっ。イチさんが緩く口角を上げて笑った。
そして自販機に小銭を入れて、ホットのブラックコーヒーのボタンを押す。
たったそれだけの動作にさえ見惚れてしまうのは、惚れた弱みか。
ガコン、と出て来たそれはイチさんに掴まれ、
もう一度イチさんは同じ動作を繰り返す。
「…まさか小夏から部長なんて呼ばれる日が来るとは思わなかったよ」
「…私だって、イチさんを部長と呼ぶ日が来るなんて思ってませんでしたよ!」