気怠いお隣さんと恋始めます!
第2章
飛び越えた壁
初めて入る、イチさんの部屋。
ほのかに香る、イチさんの匂い。
玄関とリビングを隔てているドアを開けると、間取りは同じはずなのに、家具や家具の配置で随分と印象が変わるんだな、ふとそんなことを思った。
モノトーンを基調としたイチさんらしいシックな部屋。
ベランダ越しから想像するだけだったイチさんの部屋が、今目の前に広がっている。
そして、ちょっと冷静になりかけてきた自分。
車を降りてから部屋に入るまでの間も手を繋いだ。
まるで、それが当たり前であるかのように。
冷静になりかけると、ちょっと気恥ずかしくて歩く度にドキドキが口から飛び出すかと思った。
「…小夏?上がって?」
玄関にぼーっと突っ立っている私をイチさんが促す。
「…はっはいっ!お邪魔します!」
なに緊張してんの、と緩く口角を上げて笑うイチさん。
ほのかに香る、イチさんの匂い。
玄関とリビングを隔てているドアを開けると、間取りは同じはずなのに、家具や家具の配置で随分と印象が変わるんだな、ふとそんなことを思った。
モノトーンを基調としたイチさんらしいシックな部屋。
ベランダ越しから想像するだけだったイチさんの部屋が、今目の前に広がっている。
そして、ちょっと冷静になりかけてきた自分。
車を降りてから部屋に入るまでの間も手を繋いだ。
まるで、それが当たり前であるかのように。
冷静になりかけると、ちょっと気恥ずかしくて歩く度にドキドキが口から飛び出すかと思った。
「…小夏?上がって?」
玄関にぼーっと突っ立っている私をイチさんが促す。
「…はっはいっ!お邪魔します!」
なに緊張してんの、と緩く口角を上げて笑うイチさん。