気怠いお隣さんと恋始めます!
ずっと言えなかった気持ち。言ったら終わりだと思っていた気持ち。
ちゃんと、届けられた…

「…俺の好きには敵わないよ?」

ふ、と微笑んだ気配がして、イチさんが私を抱き締めながら優しく背中を撫でてくれる。

駅からも離れた住宅街の路地は幸い車も人も通ることなく。
私が落ち着いた所でイチさんは再び車を発進させた。

ーーそして手を繋いでイチさんの部屋に一緒に帰った私たちは、今まですれ違っていたお互いの気持ちを通い合わせるように身体を重ね合ったーー。


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