気怠いお隣さんと恋始めます!
イチさんって、結構やきもち焼き…?
でもそのセリフにきゅんときた私も大概だ。

そして、「小夏、見せろ」そう言ってイチさんは私の後ろに回って私を片腕で抱きしめる形になり、私の手の中にあるスマホを操作して千葉先輩のLINEを開いた。

これもちょっときゅんだ。

『昨日は突然ごめん。って俺の中では全然突然じゃなかったんだけど。酒の勢いって思われるのも嫌だから、もう一回ちゃんと言っとく。俺は緒原のこと好きだから、昨日も言った通りこれからは遠慮なく攻めさせてもらう!』

昨日の宣戦布告を改めてLINEしてきたらしい。



「…ふーん?ま、攻めさせる気、ねーけど」



イチさんは私の耳元に顔を寄せて、そう不敵に笑って呟いた。
< 85 / 97 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop