終わらない夢 II



「……な……!…うな!」
「うん…」
「優奈!優奈ってば!」
「ん、んん?」
「んん?じゃない、なにぼーっとしてんだ」
あれ、いつの間にか考え込んでたのかな。いけない、しっかりしなきゃ。
「顔、赤いぞ」
「えっ?」
気づけばロンの鼻の先が触れそうなくらい近づいていた。ロンの綺麗な茶色の瞳が間近で見えた。
…あれ?こんなに綺麗な顔立ちだっけ?
「優奈?どうしたんだよ?」
「ちょっと。ロン近づきすぎ」
「べつにいいじゃん」
「ダメでしょ!私の優奈ちゃんに何平気で手出してくれてんの!」
「いつからお前の所有物になった?」
「ついさっき」
「さっきかよ」
…ねえ、こんなにドキドキしたの、初めてだよ。




私 知らなかった

胸の奥が締め付けられて

泣きたくなるけど 幸せな気持ち

あの子もこんな気持ちだったのかな?
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