下恋


月曜日、部活がないのだろう。

登下校中の着崩した制服。スカーフが肩まで広がり、スカートだって膝上。

他から見れば、ただの制服。


だけど俺には、ドレスに見える。


ロリコンって思われるから他の人には言わないが、意を決して会社の友達に相談してみた。

そしたら、「別に、歳とか関係なくね?」って言ってくれた時、正直に嬉しかった。

それにともない、ゆうりを想い続ける事に決めた。


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「おすっ!翔」

「あぁ、真か。」

「なんだよ、その態度!友達に失礼だぞっ!」

「るせーよ」


こいつが相談した相手、『桜川 真(サクラガワ マコト)』だ。
歳は俺と同じで、彼女は大学生になる。


「あっ!あれかお前。あの子(ゆうり)見てたんだろ?」

「そーだよ。それがなんだよ」

「いゃ〜、ラヴいね〜^^」

真はニヤニヤと笑って先に会社の中へ入って行った。
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