下恋
・・・―ある休みの日。
俺は特に何をすることもなく、町をブラブラしていた。
ある建造物の前でゆうりを見つけた。
私服は、スゴク大人っぽくて綺麗だった。
だけど、お洒落な服とは反対で表情は悲しげに満ちていた。
その様子を俺は遠くから見つめていた。
振られてしまったのだろうか?
そう思っていた時、3人の男子がゆうりをかこんだ。
なんだ、待ち合わせか。
そう思ったが、ゆうりの表情は嫌がってるように見える。
それに、腕を掴まれている。
助けないとっ!
そう思った時には、俺の足は走り出していた。
「スイマセン!この子、俺の連れなんでっ」
俺は、ゆうりの手を握って集団から抜け出し、走った。