涙の涸れる日
遅くならない内に、家まで送ってくれた。
煌亮は車を降りて助手席のドアを開けてくれる。
「ありがとう」
すると……。
「おかえり」
「えっ? お兄ちゃん。どうしたの?」
「昨夜、あれから先輩と飲んで二日酔いだ。母さんの雑炊が食べたくて来たんだ」
「すみません。兄さんザルだから……」
「本当に強いよな。全然敵わないよ」
お兄ちゃんは笑ってた。
「煌亮君、ありがとう。上がって行ってよ」
「いえ。もう遅いですし」
「まだ九時前だよ。ほら紗耶」
「えっ? でも……」
そこに、お母さん
「あら。煌亮君? 久しぶりね。元気だった?」
「ご無沙汰してました」
「こんな所で話してないで、上がってちょうだい」
「あっ。はい。じゃあお邪魔します」
えっ? 何でこうなってるの?
「こんばんは」
「いらっしゃい。佐伯君だね?」
「はい」
「紗耶が世話になってるようだね。ありがとう」
「いえ。ご両親とお兄さんが揃っていらっしゃるので……。聞いて頂きたい事があります」
「何か話があるのかね?」
「紗耶さんを僕にください。必ず幸せにしてみせます。泣かせるような事は絶対にしません」
「煌亮……」
「佐伯君。君はとても誠実な人だと思うよ。紗耶はどうなんだ?」
「えっ、私は……」
「紗耶。生涯、僕の傍に居て欲しい」
「煌亮……」
涙が零れた……。
「本当に私で良いの?」
「僕は紗耶と一緒に生きていきたい。ご両親とお兄さんの前で紗耶を必ず幸せにすると誓うよ」
「紗耶。煌亮君がここまで言ってくれてるんだ」
「うん……」
「僕は今すぐにでも結婚したいと思ってる。紗耶、考えて欲しい」
「煌亮の気持ちは良く分かったから……。ありがとう」
煌亮は車を降りて助手席のドアを開けてくれる。
「ありがとう」
すると……。
「おかえり」
「えっ? お兄ちゃん。どうしたの?」
「昨夜、あれから先輩と飲んで二日酔いだ。母さんの雑炊が食べたくて来たんだ」
「すみません。兄さんザルだから……」
「本当に強いよな。全然敵わないよ」
お兄ちゃんは笑ってた。
「煌亮君、ありがとう。上がって行ってよ」
「いえ。もう遅いですし」
「まだ九時前だよ。ほら紗耶」
「えっ? でも……」
そこに、お母さん
「あら。煌亮君? 久しぶりね。元気だった?」
「ご無沙汰してました」
「こんな所で話してないで、上がってちょうだい」
「あっ。はい。じゃあお邪魔します」
えっ? 何でこうなってるの?
「こんばんは」
「いらっしゃい。佐伯君だね?」
「はい」
「紗耶が世話になってるようだね。ありがとう」
「いえ。ご両親とお兄さんが揃っていらっしゃるので……。聞いて頂きたい事があります」
「何か話があるのかね?」
「紗耶さんを僕にください。必ず幸せにしてみせます。泣かせるような事は絶対にしません」
「煌亮……」
「佐伯君。君はとても誠実な人だと思うよ。紗耶はどうなんだ?」
「えっ、私は……」
「紗耶。生涯、僕の傍に居て欲しい」
「煌亮……」
涙が零れた……。
「本当に私で良いの?」
「僕は紗耶と一緒に生きていきたい。ご両親とお兄さんの前で紗耶を必ず幸せにすると誓うよ」
「紗耶。煌亮君がここまで言ってくれてるんだ」
「うん……」
「僕は今すぐにでも結婚したいと思ってる。紗耶、考えて欲しい」
「煌亮の気持ちは良く分かったから……。ありがとう」