涙の涸れる日
美術館の中にカフェもある。
「わぁ。素敵なカフェ」
「お茶の時間にしようか?」
「そうですね。ご馳走しなくちゃ」
笑顔が本当に可愛くて綺麗で見惚れてばかりいる。
ガラス張りで美術館が見渡せるカフェで、俺はアイスコーヒー、彼女はアイスレモンティーを注文する。
「紗耶ちゃんって呼んで良いかな?」
「うーん。私、あんまり紗耶ちゃんとか紗耶さんとか呼ばれなくて……。紗耶で良いですよ。友達もみんなそう呼ぶし」
「友達の一人に加えてもらえたのかな?」
「先輩は先輩ですよ。高梨先輩?」
この笑顔は本当に可愛過ぎる……。
「また、きょうみたいに誘ったら会ってくれるかな?」
「えっ? それは友達としてですよね?」
「もちろん友達の一人として」
「はい。良いですよ」
「じゃあ、次はどこに行こうか?」
「うーん。私あんまり男の人と出掛けた事がなくて……。先輩はいつもどういう所に出掛けるんですか?」
「そうだな? そういえば俺もあんまりないかな?」
「えぇ? 先輩いつも綺麗な女性と一緒に居たじゃないですか」
「そうだけど……」
居酒屋とかバーとかホテルしか行った事ないなんて言えない……。
改めて考えると俺って最低な男だよな。
だけど……。
紗耶と一緒なら変われる気がしていた。
「水族館とか動物園とか?」
「何か小学生の遠足みたいですね」
笑う顔が可愛過ぎて、もう反則だ。
「わぁ。素敵なカフェ」
「お茶の時間にしようか?」
「そうですね。ご馳走しなくちゃ」
笑顔が本当に可愛くて綺麗で見惚れてばかりいる。
ガラス張りで美術館が見渡せるカフェで、俺はアイスコーヒー、彼女はアイスレモンティーを注文する。
「紗耶ちゃんって呼んで良いかな?」
「うーん。私、あんまり紗耶ちゃんとか紗耶さんとか呼ばれなくて……。紗耶で良いですよ。友達もみんなそう呼ぶし」
「友達の一人に加えてもらえたのかな?」
「先輩は先輩ですよ。高梨先輩?」
この笑顔は本当に可愛過ぎる……。
「また、きょうみたいに誘ったら会ってくれるかな?」
「えっ? それは友達としてですよね?」
「もちろん友達の一人として」
「はい。良いですよ」
「じゃあ、次はどこに行こうか?」
「うーん。私あんまり男の人と出掛けた事がなくて……。先輩はいつもどういう所に出掛けるんですか?」
「そうだな? そういえば俺もあんまりないかな?」
「えぇ? 先輩いつも綺麗な女性と一緒に居たじゃないですか」
「そうだけど……」
居酒屋とかバーとかホテルしか行った事ないなんて言えない……。
改めて考えると俺って最低な男だよな。
だけど……。
紗耶と一緒なら変われる気がしていた。
「水族館とか動物園とか?」
「何か小学生の遠足みたいですね」
笑う顔が可愛過ぎて、もう反則だ。