涙の涸れる日
 樹里はランチのコースを予約してくれていた。

「飲み物はどうする?」

「ランチだからね」

「私はペリエでいいよ」
って言ったら

「そうよね。ワインでもいきたい所だけど……」

「きょうはペリエで。お酒はまたの機会にね」

 前菜にズワイガニとホタテ貝柱のムース、生ハムの野菜サラダ、主菜は牛ホホ肉の赤ワイン煮、焼きたてパン、そしてデザートはベイクドチーズケーキと木苺のソルベ。

「このムース美味しい」

「生ハム塩加減が良いわ」

「牛肉柔らかい。パンも焼きたてなんて」

「デザート最高だね」
みんな大満足でコーヒーを飲む。

 そこでオランダのお土産も渡した。
 チーズと可愛いミッフィーグッズ。
 みんな喜んでくれて良かった。

「荷物になってごめんね」

「オランダで買って来てくれたんでしょう」

「ありがとう。今夜はチーズでワインを飲もう」

「でも美味しかった。また来ようね」

「こんなに美味しい料理がこの価格なんて凄い」

「ごちそうさま。とても美味しかったです」
シェフにお礼を言ってお店を後にした。

「これからどうする?」

「紗耶は時間大丈夫?」

「まだ大丈夫よ。夕飯迄に帰れば良いから」

「じゃあ少しブラブラしようか」

 近くのショッピングモールで買い物して。

「きょうはありがとう」

「お土産ありがとうね」

「またランチしよう」

「高梨先輩に宜しくね」

「じゃあまたね」

 三人は、これから飲みに行くみたい。三人とも好きだからな……。

 楽しい時間を過ごせた。
 
< 48 / 152 >

この作品をシェア

pagetop