涙の涸れる日
きょうは、お義兄さんの勤める動物病院に行く。
羊蹄山を眺めながらドライブ気分。
「ゴールデンウィークなのに診察してるのかな?」
「院長の家が敷地内で、離れに住んでるらしいから休みでも居るだろ?」
「そうなんだ」
暫く走って動物病院に着いた。
さすがナビは正確だ。
「こっちかな?」
病院の奥に大きな一軒家が建っている。
少し離れて小さめの家も。
玄関に立ってチャイムを押す。
すると間もなく出て来たのは、佑真のお兄さん。
「おお、どうした?」
「旅行に来たから寄ってみた」
「ご無沙汰してました」
「紗耶ちゃん、良く来たね。相変わらず可愛いね」
「兄貴」
「こいつ意外と嫉妬深いみたいだね。そんな佑真が見られるなんて新鮮だ」
お義兄さんは笑っていた。
「まあ、狭いけど入れよ。お茶くらい入れるよ」
「ありがとうございます」
お邪魔した家は二人で住めるくらいの間取りで、意外と綺麗に片付いていた。
「兄貴が掃除もしてるのか?」
「他に誰がしてくれるんだ?」
と話している所にお客さん?
「翔真さん。じゃがいも茹でたから食べて」
とエプロン姿の女性が
「あら、お客さん?」
「陽子さん。ありがとう。弟の佑真と奥さんの紗耶さん」
「あら、東京から?」
「はい」
「こちらは院長の奥さんの陽子さん。お世話になってるんだ」
「なーんもしてないのよ。実家が農場してるから手伝いにも行くし野菜もたっぷりもらうから。お裾分けよ」
「いつもありがとう」
「そうだ。農場の手伝いしてくれてる若い子から和菓子をもらったの。翔真さん甘い物食べないから。今、持って来るわね」
「陽子さん。ありがとう」
「あの……。お構いなく」
「大した事してないわよ。ちょっと待ってね」
「素敵な方ですね」
「明るくておおらかでお袋みたいな人だよ」
院長夫人の陽子さんは和菓子を持って来て
「ゆっくりしていってね」
と言ってくださった。
羊蹄山を眺めながらドライブ気分。
「ゴールデンウィークなのに診察してるのかな?」
「院長の家が敷地内で、離れに住んでるらしいから休みでも居るだろ?」
「そうなんだ」
暫く走って動物病院に着いた。
さすがナビは正確だ。
「こっちかな?」
病院の奥に大きな一軒家が建っている。
少し離れて小さめの家も。
玄関に立ってチャイムを押す。
すると間もなく出て来たのは、佑真のお兄さん。
「おお、どうした?」
「旅行に来たから寄ってみた」
「ご無沙汰してました」
「紗耶ちゃん、良く来たね。相変わらず可愛いね」
「兄貴」
「こいつ意外と嫉妬深いみたいだね。そんな佑真が見られるなんて新鮮だ」
お義兄さんは笑っていた。
「まあ、狭いけど入れよ。お茶くらい入れるよ」
「ありがとうございます」
お邪魔した家は二人で住めるくらいの間取りで、意外と綺麗に片付いていた。
「兄貴が掃除もしてるのか?」
「他に誰がしてくれるんだ?」
と話している所にお客さん?
「翔真さん。じゃがいも茹でたから食べて」
とエプロン姿の女性が
「あら、お客さん?」
「陽子さん。ありがとう。弟の佑真と奥さんの紗耶さん」
「あら、東京から?」
「はい」
「こちらは院長の奥さんの陽子さん。お世話になってるんだ」
「なーんもしてないのよ。実家が農場してるから手伝いにも行くし野菜もたっぷりもらうから。お裾分けよ」
「いつもありがとう」
「そうだ。農場の手伝いしてくれてる若い子から和菓子をもらったの。翔真さん甘い物食べないから。今、持って来るわね」
「陽子さん。ありがとう」
「あの……。お構いなく」
「大した事してないわよ。ちょっと待ってね」
「素敵な方ですね」
「明るくておおらかでお袋みたいな人だよ」
院長夫人の陽子さんは和菓子を持って来て
「ゆっくりしていってね」
と言ってくださった。