涙の涸れる日
初めての結婚記念日
北海道旅行から帰ってゴールデンウィークも終わり。
佑真はまた忙しい日々を過ごしている。
もうすぐ佑真と私の結婚記念日。
やっと一年が経つ。
去年、土曜日にウェディングパーティーをしたから、今年は日曜日になる。
でも……。旅行をしたばかりだし……。
佑真に言われる迄、黙っていよう。
毎日、幸せに健康に過ごせるだけで満足しているから……。
佑真に文句なんて一つもない。
五月二十三日。もうすぐだ。
前日、休日出勤した佑真は帰宅して言った。
「明日は俺たちの結婚記念日だね」
「えっ? 覚えてたの?」
「俺が忘れると思ってた?」
「そうじゃないけど……」
「明日はウェディングパーティーをしたイタリアンの店、予約してあるから」
佑真はそう言った。
「ありがとう。嬉しい」
思わず佑真に抱きついた。
「お洒落して食事に行こうな」
抱きしめられて髪にキスを落とす。
「うん」
幸せだった。涙が零れた。
「紗耶。泣くほど嬉しいのか?」
「うん。こんなに幸せで良いのかな?」
「良いに決まってるよ」
「佑真……」
「紗耶。愛してる」
「私も、愛してる」
佑真はまた忙しい日々を過ごしている。
もうすぐ佑真と私の結婚記念日。
やっと一年が経つ。
去年、土曜日にウェディングパーティーをしたから、今年は日曜日になる。
でも……。旅行をしたばかりだし……。
佑真に言われる迄、黙っていよう。
毎日、幸せに健康に過ごせるだけで満足しているから……。
佑真に文句なんて一つもない。
五月二十三日。もうすぐだ。
前日、休日出勤した佑真は帰宅して言った。
「明日は俺たちの結婚記念日だね」
「えっ? 覚えてたの?」
「俺が忘れると思ってた?」
「そうじゃないけど……」
「明日はウェディングパーティーをしたイタリアンの店、予約してあるから」
佑真はそう言った。
「ありがとう。嬉しい」
思わず佑真に抱きついた。
「お洒落して食事に行こうな」
抱きしめられて髪にキスを落とす。
「うん」
幸せだった。涙が零れた。
「紗耶。泣くほど嬉しいのか?」
「うん。こんなに幸せで良いのかな?」
「良いに決まってるよ」
「佑真……」
「紗耶。愛してる」
「私も、愛してる」