涙の涸れる日
結婚生活
裏切り
結婚記念日から、二日が経った。
お風呂に入ってそろそろ九時。きょうも佑真は遅いのかな。冷めきった夕食を温めて食べようかなと思っていたらスマホに着信が。
知らない番号。いつもなら絶対に出ない。
でも何だか気になって。もしも佑真に何かあって掛かってきてるならとスマホをタップした。でも名乗らなかった。ただの間違い電話かもしれないし、変な電話だったら嫌だし……。
相手も何も言わない。いたずら電話の可能性だってある。小さな子供が適当に押して掛かってきたとか。そのまま切ろうと思ったその時
「ゆうま、シャワーサッパリしたでしょ?」
若い女性の声に
「あぁ。きょうは暑かったからな」
どういう事? どうして佑真が女の人といるの? シャワーって何?
「ねぇ。きょうは泊まっていってよ」
「そういう訳にはいかないよ」
「そんなに奥さんが大事なの?」
「ゆうこがそんなこと言うなんてどうした?」
「帰したくないだけよ。ねぇ早く愛して……」
「ゆうこ。来いよ……」
「ゆうま……んんっ……」
聞きたくない。切らなきゃ。なのに指が体が動いてくれない。
そのまま電話は切れた。
お風呂に入ってそろそろ九時。きょうも佑真は遅いのかな。冷めきった夕食を温めて食べようかなと思っていたらスマホに着信が。
知らない番号。いつもなら絶対に出ない。
でも何だか気になって。もしも佑真に何かあって掛かってきてるならとスマホをタップした。でも名乗らなかった。ただの間違い電話かもしれないし、変な電話だったら嫌だし……。
相手も何も言わない。いたずら電話の可能性だってある。小さな子供が適当に押して掛かってきたとか。そのまま切ろうと思ったその時
「ゆうま、シャワーサッパリしたでしょ?」
若い女性の声に
「あぁ。きょうは暑かったからな」
どういう事? どうして佑真が女の人といるの? シャワーって何?
「ねぇ。きょうは泊まっていってよ」
「そういう訳にはいかないよ」
「そんなに奥さんが大事なの?」
「ゆうこがそんなこと言うなんてどうした?」
「帰したくないだけよ。ねぇ早く愛して……」
「ゆうこ。来いよ……」
「ゆうま……んんっ……」
聞きたくない。切らなきゃ。なのに指が体が動いてくれない。
そのまま電話は切れた。