脆姫は過去に生きる
この城には医軍が30名ほどいる。
どこかでの戦へ行くことになれば医軍は8割ほど一緒に戦場へ向かい、数名が城に残る。
前回の戦で犠牲になった医軍の兵も多く、今は医軍の中でも恒例の兵が私の対応をしてくれていた。
鉄王は必ず戦場へ行くときにも医軍の兵をのこすのは、昔から体の弱かった私のそばにいた経験があるからだと御影さんが教えてくれた。
昔、まだ王が即位していなかったころ、戦場へ男でも医軍の兵士たちも皆出ているときに私が発作を起こし生死の境をさまよった経験があるらしく、鉄王は何日も眠らずに不安な中看病をしてくれたと教えてくれた。
「王は一度ご退出をいただきますよう、お願いいたします。」
婚姻の儀もしていない相手が体を医軍に見せているところを王に見せることが無礼に当たるらしい。
「だめだ。気にするな。」
「だめです」
医軍の兵に、威圧感を出しながら拒否をする鉄王に私は鉄王の手を握った。
どこかでの戦へ行くことになれば医軍は8割ほど一緒に戦場へ向かい、数名が城に残る。
前回の戦で犠牲になった医軍の兵も多く、今は医軍の中でも恒例の兵が私の対応をしてくれていた。
鉄王は必ず戦場へ行くときにも医軍の兵をのこすのは、昔から体の弱かった私のそばにいた経験があるからだと御影さんが教えてくれた。
昔、まだ王が即位していなかったころ、戦場へ男でも医軍の兵士たちも皆出ているときに私が発作を起こし生死の境をさまよった経験があるらしく、鉄王は何日も眠らずに不安な中看病をしてくれたと教えてくれた。
「王は一度ご退出をいただきますよう、お願いいたします。」
婚姻の儀もしていない相手が体を医軍に見せているところを王に見せることが無礼に当たるらしい。
「だめだ。気にするな。」
「だめです」
医軍の兵に、威圧感を出しながら拒否をする鉄王に私は鉄王の手を握った。