脆姫は過去に生きる
まぶしさに目を細めながら、瞳を開けると・・
「・・・っ!」
そこにはかなり至近距離で鉄平が寝ていた。

変わらない寝顔。

まっすぐに通った鼻筋。
きりっとした眉。
右目の横にあるほくろ。

何ひとつだって違わない。

鉄平だ・・・

その頬にそっと触れる。

あったかい・・・
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