脆姫は過去に生きる
その時、まぶしい光を感じて視線を移すと・・・

険しい表情の鉄王が紅姫の元へと慌てて泳いできた。

愛おしそうな目で紅姫を見つめて、抱き寄せて・・・

必死な表情・・・


どれだけ紅姫を鉄王が想っているか・・・

客観的に見たことがなかった・・・


二人に近づけない・・・・



私は苦しい感覚に逆らうように目を閉じた。

もしかしたらこのまま目を閉じていたら・・・違った未来があるかもしれないと思いながら・・・
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