脆姫は過去に生きる
『咲菜』
そう私の名前を呼ぶ鉄平の顔を思い出す。

『ずっと一緒に居よう』
そう言った鉄平の顔を思い出す。

『愛してる』
はにかんで耳まで真っ赤にして言った鉄平を思い出す。


今でも鉄平を愛している。
その気持ちはこれからも変わらない。
愛した記憶も、あたたかな思い出も私の中で生き続ける。

鉄平との永遠は手にすることができなかった。
願っても望んでも・・・ダメだった・・・
< 155 / 251 >

この作品をシェア

pagetop