脆姫は過去に生きる
『バキバキ・・・ミシ・・・』
建物が音を立てている・・・あたりが暗くて見えなくても砂ぼこりのように視界がかすんでいることが分かる。
「怖いっ・・」
「誰かいるか!」
寝台の上から兵を呼ぶ鉄王。
すぐに数名の兵の声が聞こえ、私たちのいる部屋に入ってくる。
「建物が持たない可能性が高い。みな外に避難をするように伝えろ。」
「承知しました!」
王の指示に数名が動き始める。
「咲菜、揺れが治まったら外へ出よう。この場所は危険だ。」
「怖いっ!」
「大丈夫だ。転ばぬように気をつけろ。これで体を守るんだ。」
鉄王は寝台の布団を私の体に巻き付ける。
建物が音を立てている・・・あたりが暗くて見えなくても砂ぼこりのように視界がかすんでいることが分かる。
「怖いっ・・」
「誰かいるか!」
寝台の上から兵を呼ぶ鉄王。
すぐに数名の兵の声が聞こえ、私たちのいる部屋に入ってくる。
「建物が持たない可能性が高い。みな外に避難をするように伝えろ。」
「承知しました!」
王の指示に数名が動き始める。
「咲菜、揺れが治まったら外へ出よう。この場所は危険だ。」
「怖いっ!」
「大丈夫だ。転ばぬように気をつけろ。これで体を守るんだ。」
鉄王は寝台の布団を私の体に巻き付ける。