脆姫は過去に生きる
つめたい水が一瞬で足を冷やす。

ふと足元を見つめる。

よせてはかえす波・・・



いつの日か二人で海に来た日を思い出す。

温かな思いでには必ずあなたがいて、あなたはいつだって笑ってる。

思い出の世界にずっといたいと願っても、必ず目が覚めてしまう。


あなたを送ってから1か月。
長い長い毎日の中で、ただ一つ考えていたのはあなたの元へ行くことだけだった。
< 2 / 251 >

この作品をシェア

pagetop