脆姫は過去に生きる
番外編 命が生まれる時
「咲菜。頼むからじっとしていてくれ」
後ろからついて歩いてくる鉄王。
「大丈夫です。医軍の兵からも動くように指示されていますから。」
「ダメだ。それでも。発作が起きたらどうするんだ。」
「大丈夫です。あの日以来起きてませんから。」
「咲菜」
私に追いついた鉄王が私の前に立ち、動きを止める。
「咲菜。頼むから安静にしてくれ」
「鉄、大丈夫。動いたほうが安産になるっていうし。」
「でも、転んだらどうする。咲菜は案外そそっかしいからな。」
「大丈夫ですって。」
「だめだ。」
鉄王は私の肩を抱いて、グイっと体の方向を変える。
「じゃあ、一緒にいてくだされば大丈夫ですね。」
私の言葉に鉄王は困ったように笑い、立ち止まった。
後ろからついて歩いてくる鉄王。
「大丈夫です。医軍の兵からも動くように指示されていますから。」
「ダメだ。それでも。発作が起きたらどうするんだ。」
「大丈夫です。あの日以来起きてませんから。」
「咲菜」
私に追いついた鉄王が私の前に立ち、動きを止める。
「咲菜。頼むから安静にしてくれ」
「鉄、大丈夫。動いたほうが安産になるっていうし。」
「でも、転んだらどうする。咲菜は案外そそっかしいからな。」
「大丈夫ですって。」
「だめだ。」
鉄王は私の肩を抱いて、グイっと体の方向を変える。
「じゃあ、一緒にいてくだされば大丈夫ですね。」
私の言葉に鉄王は困ったように笑い、立ち止まった。