脆姫は過去に生きる
「この子の命を感じることで私は生きていることが実感できるのだ。」
「・・・私もです。」
「生まれる命もあれば、消えてなくなってしまう命もある。」
今回の災害でもたくさんの命が消えていった。
「忘れてはならない。この子にも、ちゃんと言い伝えなければならないな。」
「はい。」
「咲菜」
「はい?」
「ありがとう。生きてそばにいてくれて。」
鉄王はこうして私にたくさん感謝を伝えてくれる。
でも、私の方だって感謝している。
もう一度生きるチャンスをくれたのは鉄王だ。
不思議とあの災害の日以来、体の調子がいい。
発作の気配もなく、しばらく劣悪な環境で生活していたのに、感染症にもならなかった。
「・・・私もです。」
「生まれる命もあれば、消えてなくなってしまう命もある。」
今回の災害でもたくさんの命が消えていった。
「忘れてはならない。この子にも、ちゃんと言い伝えなければならないな。」
「はい。」
「咲菜」
「はい?」
「ありがとう。生きてそばにいてくれて。」
鉄王はこうして私にたくさん感謝を伝えてくれる。
でも、私の方だって感謝している。
もう一度生きるチャンスをくれたのは鉄王だ。
不思議とあの災害の日以来、体の調子がいい。
発作の気配もなく、しばらく劣悪な環境で生活していたのに、感染症にもならなかった。