脆姫は過去に生きる
王が妃の出産に立ち会うなんて前例がないのだろうなと思いながらも、鉄王は何が何でも私のそばから離れないと言って聞かない。
「大丈夫か?この辺か?」
「・・・もう少し・・・」
「もう少し?」
「優しく・・・痛いです・・・」
私の腰をさする鉄王。
その体は強靭に鍛え上げられていて、私の腰が折れそうなほど力を入れてさすられていた。
「すまないっ!そうだよな、思わず緊張して力んでしまった。」
たじたじになる鉄王を見て私がふっと微笑むと、私の髪を撫でながら鉄王は少しほぐれた顔をした。
「頑張ろう。一緒に。」
「はい。私の手を握ってくれますか?」
「もちろん」
私の手を握る鉄王。
この手が私は大好きだ。
未来を握る大きくて強い手。
「大丈夫か?この辺か?」
「・・・もう少し・・・」
「もう少し?」
「優しく・・・痛いです・・・」
私の腰をさする鉄王。
その体は強靭に鍛え上げられていて、私の腰が折れそうなほど力を入れてさすられていた。
「すまないっ!そうだよな、思わず緊張して力んでしまった。」
たじたじになる鉄王を見て私がふっと微笑むと、私の髪を撫でながら鉄王は少しほぐれた顔をした。
「頑張ろう。一緒に。」
「はい。私の手を握ってくれますか?」
「もちろん」
私の手を握る鉄王。
この手が私は大好きだ。
未来を握る大きくて強い手。