脆姫は過去に生きる
「・・・はっ・・・はぁっ・・・はっ・・・ごほっ・・・」
『ガシャーンッ!!』

私は座っていた椅子から落ちた。

うまく息ができない。
胸が苦しい。

「姫様!紅姫っ!」
富さんが持ってきた水を床に落としながら私の状態を見て慌てて駆け寄る。

「誰かっ!誰か医軍を!誰か!紅姫っ!」

苦しい・・
苦しい・・・

息ができない。
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