脆姫は過去に生きる
「・・・ごほっ・・・けほっ・・・・」
「どうなさいました!」
私の部屋のそばには常に医軍の誰かが待機するように鉄平に命令されていることを聞いている。
すぐに医軍の医術をする人が私の脈をとり始める。
「紅姫っ!脈が弱い。すぐに王に知らせを」
私は医軍の手をつかみ首を横に振った。
ただでさえケガが治ったばかりという鉄平。
ここの医療がかなり古いものだと知っているだけに、完治してはいないことや、平均的な亡くなる人の年齢も低いであろうことは安易に想像できる。
今無理をしても戦場へ行くことが決まっている鉄平。
体に負担をかけたくない。
ゆっくりと休ませたい。
何より・・・失いたくない。
「どうなさいました!」
私の部屋のそばには常に医軍の誰かが待機するように鉄平に命令されていることを聞いている。
すぐに医軍の医術をする人が私の脈をとり始める。
「紅姫っ!脈が弱い。すぐに王に知らせを」
私は医軍の手をつかみ首を横に振った。
ただでさえケガが治ったばかりという鉄平。
ここの医療がかなり古いものだと知っているだけに、完治してはいないことや、平均的な亡くなる人の年齢も低いであろうことは安易に想像できる。
今無理をしても戦場へ行くことが決まっている鉄平。
体に負担をかけたくない。
ゆっくりと休ませたい。
何より・・・失いたくない。