脆姫は過去に生きる
このお茶会、2回目の参加でもかなり窮屈な場所だとわかっている。

鉄平が戦場に行ってから3週間近く経っている。
何も連絡はない。

この世界では当然のことだ。
私が元に居た世界よりもかなり文明は遅れている。

歴史に詳しくない私にはどのくらいの時代背景化はわからないけれど、電気がない時点でかなり昔だということがわかる。

この城の中のことも、この世界の歴史もかなり頑張って知識として詰め込んだこの3週間。

その中で一番窮屈な時間だったお茶会は、同じ城の中にいる8人の姫たちと一緒に集まりお茶を飲みながら世間話をするという場だ。
とはいっても、そこにいる8人は皆私への敵意をむき出しにしてくる。
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