脆姫は過去に生きる
私は富さんの言葉に、菊姫に頭を下げて立ち上がった。
「私は認めません。王の役にたてない姫は、無用と思っています。」
背を向けて部屋から出ようとしている私の背中に、菊姫の声が聞こえてきた。
今の私には何も言えない。
でも、こうしていろいろな思いの人がいることを忘れてはならない。
ちゃんと全部を知って、全部受け止めて、できることを探す。
それが私が唯一この世界で鉄平のためにできることのように感じた。
私の元へは王の状況はほとんど情報が入らない。
それだけ王の身近にいる人たちからも好かれていない存在だとわかっている。
でも、鉄平が生きている。
その事実だけで私はすべての困難も報われていないのに、報われるくらいの喜びを感じた。
元いた世界のように簡単に世界中の情報が入らない。
人の話だけで情報はつながっている。
人が実際に目で見たことだけで状況が伝わる。
人とのつながり・・・
「私は認めません。王の役にたてない姫は、無用と思っています。」
背を向けて部屋から出ようとしている私の背中に、菊姫の声が聞こえてきた。
今の私には何も言えない。
でも、こうしていろいろな思いの人がいることを忘れてはならない。
ちゃんと全部を知って、全部受け止めて、できることを探す。
それが私が唯一この世界で鉄平のためにできることのように感じた。
私の元へは王の状況はほとんど情報が入らない。
それだけ王の身近にいる人たちからも好かれていない存在だとわかっている。
でも、鉄平が生きている。
その事実だけで私はすべての困難も報われていないのに、報われるくらいの喜びを感じた。
元いた世界のように簡単に世界中の情報が入らない。
人の話だけで情報はつながっている。
人が実際に目で見たことだけで状況が伝わる。
人とのつながり・・・