冴えない私の変身計画~浮気男に一泡吹かせてやろうじゃないの!!
いざ、仕事へ
*
それから三日目の夜。
リビングで電話をしていた蒼士が戻ってきた。
「沙菜、話があるんだが……」
「はい。何かあったんですか?」
「この間、仕事を手伝ってもらっただろう?それが社長の耳にも届いたらしい」
しまった。
部外者が会社のパソコン使ったりするのは大問題だ。サッと血の気が引くのと同時に沙菜の背中に冷たい汗が流れる。
「ごめんなさい。問題になってるんですね」
「いや、それが……沙菜に仕事の打診があった。短い時間でいい、パートという形で短い時間で仕事をしてみないか?」
「……」
「どうだろうか?」
「蒼士さんは私に仕事をしてほしいんですか?」
沙菜の質問に蒼士が動揺しているのがわかる。
本当は仕事をしてほしくないのかしら?
蒼士さんの気持ちが気になる。
「俺は……沙菜が仕事を辞めた時ホットしたんだ。会社の男どもから沙菜を遠ざけられたからな……しかし、沙菜が家にいると離れているせいで、お前を守れない。今度はそれが心配で……。近くにいてほしいと思ってしまう。矛盾しているんだ」
それって……。
心配だからずっと一緒にいたいってことで……。
カーっと沙菜の顔が熱くなった行く。
「蒼士さん、私も蒼士さんの近くにいたいです。仕事してもいいですか?」
「ああ、お願いできるか?」