君を守るのは僕の仕事
15時、やっと仕事が終わった。
「お疲れ様でしたー!」
今から空を迎えにいかなきゃ。
「あ、駒井さーん!
今日暇?
これから遊びに行こうよ。」
バイト先から出た途端、声をかけられた。
うわー、杉崎さん…。
めんどくさ…。
「いえ、忙しいので失礼します!」
「そんなこと言わずにさ、
俺、駒井さんのこと知りたいんだって!」
「ごめんなさい、急いでるので…」
ガシっと右手を掴まれた。
「いいじゃん、ちょっとだけ、ね?」
「は、離してください!」
振り払おうとしても男の人の力じゃ勝てない。
どうしよう、怖い!
「や、やめ…て!!!
あき助けてー!!」
パニックになった私は咄嗟にあきの名前を呼んでしまった。