【短編】優等生の僕とヤンキー彼女
「嘘だよっ!俺は、お前のこと、今全部知って全部に惚れた!付き合ってくれよっ!」
「…え?」
百合はまた頬を赤くして俯いた。
「お前、本気で可愛いなっ!」
俺はそう言って百合のあごに手を当て、
顔を上げさせると優しくキスをした。
「はっ!?何やってんだよっ!」
百合はそう言いながら唇を服で擦っている。
でも、その行動とは裏腹に、
素直な頬はもっと赤くなっていた。
「お前、本当素直じゃねぇー!言えよ?」
「なに…を?」
「さっきの返事♪」
「あ・・あぁ、私はあんたなんか嫌いー!」
俺に向かって舌を突き出してそう言って逃げた。
「あっ!お前っ、ふざけんなっ!」
俺は百合の後を追いかける。
「はははっ!」
夕日がまぶしいその場所で俺たちは、
無邪気にじゃれ合う。
そして、急に百合は立ち止まり、
俺の方を見てこう叫んだ…