【短編】優等生の僕とヤンキー彼女
「大好き!」
「あぁー?聞こえねぇー!」
俺は聞こえてたけど、
もう1回ちゃんと聞きたかったから
聞こえないフリをした。
百合はゆっくり俺に近づき、目の前で止まり、
「コンビニにいつも来ていたあなたがずっと好きだった。」
そう言った。
俺はもの凄く嬉しかった。
「うっしゃぁあああ!」
嬉しかったのが表に出てしまい、その場で叫んでいた。
「ちょっ、うるさいっ!」
百合は人差し指を立て、俺の口の前に当てた。
―ドキンッ…
俺の心臓はまた高鳴る。
百合の体の一部が触れた所から、
熱が伝わる。