【短編】優等生の僕とヤンキー彼女



「大好き!」


「あぁー?聞こえねぇー!」


俺は聞こえてたけど、

もう1回ちゃんと聞きたかったから


聞こえないフリをした。



百合はゆっくり俺に近づき、目の前で止まり、


「コンビニにいつも来ていたあなたがずっと好きだった。」

そう言った。



俺はもの凄く嬉しかった。


「うっしゃぁあああ!」

嬉しかったのが表に出てしまい、その場で叫んでいた。



「ちょっ、うるさいっ!」

百合は人差し指を立て、俺の口の前に当てた。



―ドキンッ…

俺の心臓はまた高鳴る。



百合の体の一部が触れた所から、

熱が伝わる。




< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop