【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
「みれーちゃん!こんにちわっ!」
「かなたくん、こんにちは。向こうで遊んできたら?」
「うんっ!あそんでくるっ!」
公園にある遊具の方へと走っていく宇宙くんに「かなた、ケガしないようにね」とと奥から声をかける清乃さん。その姿は本当にお母さんだ。
最近はよく清乃さんが家に遊びに来てくれたりこうして外でお茶したりして、過ごしている。 清乃さんは優しくて、子育てのことをよく教えてくれる。年上ということもあって、清乃さんは本当に頼りになる人だ。
「清乃さん、宇宙くんまた大きくなった?」
「そう?あんまり感じないかも〜」
「でも可愛い。やっぱり親子だね。あ~やってはしゃぐ姿、昔のお兄ちゃんにそっくりだよ」
お兄ちゃんも小さい頃はあんな感じで、よくイタズラとかしてお母さんに怒られていた。お父さんはあんまり、お兄ちゃんやわたしには怒らなかったせいか、お母さんは結構厳しかった。
「秋(しゅう)は今でもあんな感じじゃない?時々子供っぽい所あるし」
清乃さんは1歳になる男の子、夢月(ゆづき)くんを抱きかかえながらそんなことを言っていた。