【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
「そうですか?」
「そうそう。この前なんて秋、宇宙と一緒に追いかけっこしててんだけどさ。宇宙の目の前で転んでてさ〜。 宇宙にパパ転んだ〜かっこ悪い!って言われてたの。笑えるでしょ?」
清乃さんはそんなことを言っていたけど、笑いを堪えるのにわたしは必死だった。
「わたしそれ見て爆笑しちゃってさ〜!」
そんな清乃さんの言葉に、わたしは笑いを堪えきれなくなり、思わず吹いてしまった。
「ハハハッ……! お兄ちゃん、相変わらずですね!」
「でもやっぱり親子なのよね〜。宇宙に慰められてる秋を見てると、やっぱり似てるのよ、二人って。 特に宇宙はパパっ子だから、パパのこと本当に大好きなのよね」
そうだ。この前お兄ちゃん夫婦が家に来た時も、お兄ちゃんが急に仕事で抜け出さないといけなくなった時があった。その時も宇宙は、大泣きしてたってけ……。お兄ちゃんは複雑そうな表情をしていたけど。離れなくないって思う気持ちは、いつだって同じなのかも。
「それより、美鈴ちゃんはどう?赤ちゃん、特に大丈夫そうだった?」
「はい。検診でも特に問題なかったです」