【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚


「どうしたの、宇宙」

「ママ〜ぼく、おなかすいた!」

「え?お腹空いたの?」

 ふと腕時計を見ると、時刻は12時を過ぎていた。

「もうこんな時間ですね。お昼ご飯でも食べに行きますか?」

「そうだね。なんか食べに行こっか」

「わぁ〜いっ!」

 宇宙くんはすごく喜んでいるようだった。そんな無邪気な姿も、とても可愛くてたまらない。

「宇宙、お昼何食べたい?」

「ぼくおこさまランチがいいっ!」

「お子様ランチか。じゃあお子様ランチ、食べに行こっか」

 と清乃さんが言うと宇宙くんは「やったぁ。おこさまランチだぁ!」と喜んでいた。

 わたしたちは近くにあるファミレスに入ると、席に座りメニューを注文した。宇宙くんはお子様ランチ、わたしはチーズハンバーグセット、清乃さんはハヤシライス。

「宇宙、おいしい?」

「うんっ!おいしー!」

 大好きなお子様ランチを美味しそうに頬張る宇宙くん。夢月くんも少しだけ、ご飯を食べたようだった。

「みれーちゃん」

「ん?どうしたの」

「みれーちゃんは、あかちゃんいるの?」

 と宇宙くんは不思議そうに聞いてきた。
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