【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
「高木原さん、美鈴のことすごく気に入ってくれたみたいよ?可愛くてキレイだって、タイプだって言ってくれてるみたいなの」
と嬉しそうに語るお母さんを見て、わたしは複雑な気持ちになった。
「……そうなんだ」
「なに?嬉しくないの?」
とお母さんから問いかけられたけど、上手く答えられなかった。 嬉しくない訳ではないけど、なんかこう嬉しいって感じでもない。
「……まぁ、嬉しくない訳じゃないけど」
「ならいいじゃない!あなたが高木原さんと結婚すれば、将来はきっと安泰よ!」
わたしのその問いに、お母さんは嬉しそうに言った。
「もう、気が早いって……」
それにまだ、結婚するかどうかも分からないのに……。お母さんってば、気が早いよ。
「美鈴がもし、高木原さんと結婚したいなら、お母さんは大賛成だからね? お母さんは、あなたの幸せを一番に考えてるんだから」
「……ありがとう」
お母さんのその気持ちはとても嬉しいし、お母さんにここまで育ててもらったことに感謝もしてるし、ありがたいと思ってる。