【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚


「ただいま」

「おかえり〜美鈴!」

 家の中に入ると、早速嬉しそうな顔をした母がわたしの元へパタパタと走ってきた。

「え、何?どうしたの?」

 やたら嬉しそうなんだけど……。何かあった?

「おめでとう美鈴!」

「はっ?」

 お母さんが言ったその言葉の意味を、まだわたしは理解できていない。

「今高木原さんから連絡があってね。高木原さんが、美鈴とお付き合いをしたいそうよ!」

「ええっ!?」

 え、高木原さんが?わたしと?……なるほど。それでお母さんは、そんなに嬉しそうな顔をしてるって訳ね。

「よかったわね、美鈴!これであなたの未来は安泰ね!」

「ちょっとお母さん!気が早いってば!」

 お付き合いって言われても、わたしまだ了承してないんだけど……! なんかもう、お母さん勝手に盛り上がってるし!

「いいじゃない! さ、今日はみんなで美鈴のお祝いしなくちゃねっ!」

「ええっ!? ちょっとお母さん……!」

 お母さんってば!ちょっと待って……!お祝いなんてしなくていいから! 本当に!まだ何も決まってないから!
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