【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
「ま、まぁ俺たちのことはいいじゃないか!な?」
「お父さん、わたしお父さんのことキライじゃないけど……。ちょっとそういう感じ、イヤかも」
「なにっ!?」
お父さんはすごく驚いていたけど、ちょっと面白い顔をしていた。
「とにかく、プロポーズの件は考えるから。ありがとうね、お父さん。 わたしもう、寝るから!おやすみ!」
「あ、おい!美鈴!?」
無理矢理お父さんを部屋から追い出したわたしは、ベッドに潜って電気を消した。
その時、スマホにメッセージがきた。メッセージを送ってきたのは高木原さんだった。
【今日は突然ごめんね。驚かせてしまったね。
でもあの言葉は本気です。
返事はいつでもいいから。ちゃんと真剣に考え
てほしい】
そう画面に表示された言葉は、わたしをさらにプレッシャーの渦へと巻き込んでいった。
「……困ったな」
こんなこと言われたらわたし、断れなくなるよ……。確かにお母さんの言う通り、こんなに優しくて素敵な人、他にはいないかもしれないな。
そう思うとやっぱり、断れないな……。