【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
モヤモヤする気持ち~これは嫉妬?~
「…………。ん?」
翌朝、目が覚めるとなぜかソファの上にいた。ふと時計を見ると、時間は朝の6時を指していた。
なんだ。わたし、あの後そのまま寝ちゃってたんだ……。気が付いたら朝になっていたようだ。
「おはよう、お母さん」
「あら、美鈴おはよう。今日は早いのね?」
目が覚めてキッチンに行くと、お母さんは朝ごはんを作っていた。
「うん。お兄ちゃんとリモートで話して、そのままソファで寝ちゃった」
「あら、そうなの?」
「うん。お兄ちゃん、元気そうだったよ」
わたしがそう言うと、お母さんはお味噌汁を作りながら「そう。良かったわ」と答えた。
「……お母さん、何か手伝おうか?」
「あら、本当?じゃあ卵割ってくれる?」
「うん、いいよ」
わたしは冷蔵庫から卵を何個か取り出すと、そのまま器に卵を割った。
「混ぜた方がいい?」
「お願いできる?」
「分かった」
お母さんは元々、お父さんと結婚する前はキャリアウーマンとして働いていた普通の女性だった。だけどお父さんと結婚してから、立場が変わって、今では社長夫人だ。