【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
お父さんは社長としてたくさん仕事がある。時には海外に行くこともあるし。
何かあると、必ずお母さんは社長夫人として同行するし、秘書を引退した今でもお父さんの世話をしている。 だからと言う訳ではないけど、お母さんはすごい人だと思っている。お母さんのことは、本当に尊敬している。
「お母さん、砂糖入れる?」
「そうね。入れよっか。たっぷり入れて」
「分かった」
お母さんの作る卵焼きは格別に美味しい。なんだか懐かしい味がするし、優しい味わいだ。この卵焼きが、本当に好き。美味しいから。
「美鈴、お味噌汁味見してくれる?」
「うん」
お母さんのお味噌汁はいつも決まってワカメが入っている。だけどそれが、また美味しいから好き。
「美味しい」
「良かった。お父さん起こしてくるから、卵焼き焼いておいてくれる?」
「分かった」
お父さんはいつも起きれない人だから、いつもお母さんが起こしてあげている。いい年してなんで起きれないのか分からないけど、お父さんは昔からそうだった。
まぁなんか、昔はたくさん遊んでいたと聞いてはいたけど。