【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
いつも愛してると愛を伝えているし、そんな愛を伝えるお父さんに、お母さんも笑顔を向けている。たまに喧嘩もあるけど、やっぱりふたりはお似合いの夫婦なんだなって思った。
「美鈴、お父さんが頑張ってだって」
「……うん。まぁ、頑張ってくるけど」
「そうそう。お母さんはいつでもウェルカムだからね?」
その言葉に「え、何が?」と聞くと、お母さんは「高木原さんを家に連れてくることよ!」とニヤニヤしながら言った。
「もう!お母さんまで……。気が早すぎだって!」
それにまだ、結婚が決まったわけじゃないのに……。交際してるというだけで、まだ結婚なんて行き着いていない。
「もうあなたは大人なんだから、いつでも結婚してもいいのよ?あなたのタイミングで結婚してね?」
「お母さん……!」
「じゃあ、お母さんはおばあちゃんの所に出掛ける用があるから、着替えてくるわね。 美鈴も出掛ける時は、ちゃんと戸締まり忘れないようにね?」
お母さんにそう言われたわたしは、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して「分かった」と答えた。