【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
結婚の意思〜お互いを尊重し合って〜
それから2週間くらいが経った時のことだった。
「美鈴、今度家に来ないか?」
「ええっ!?」
梓さんとのデートの帰り、梓さんからそう言われた。
「美鈴のことを、ちゃんと両親に紹介したいんだ。両親の決めたお見合いとはいえ、美鈴のことを紹介出来てなかったから」
「……確かに。そうですね」
言われるがままお見合いをして、交際することになったけど。確かにわたしも、両親を紹介していないし、紹介されてもいない。
「次の週末、両親ふたりともいるし、良かったら美鈴をちゃんと紹介したいんだけど。いいかな?」
「……はい。ぜひ行かせてください」
わたしはその問いかけに、二つ返事をした。
「良かった。じゃあ両親にも伝えておくよ」
「はい。 よろしくお願いします」
次の週末かぁ……。ドキドキするなぁ。
「美鈴、好きだよ」
「……はい。わたしも、好きです」
「うん。ありがとう、美鈴」
好きな人に好きって伝えるのって、こんなにも嬉しくてドキドキするんだな……。だけどわたしは、そのくらい梓さんのことが好きなんだ。