【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚



「美鈴さん、今日はゆっくりしていってね」

「は、はいっ。 ありがとうございます」

 さっきからずっと緊張してしまって仕方ない。緊張で吐きそうだよ……。どうしよ、本当に。

「美鈴、大丈夫?」

 そんなわたしの表情を見て、梓さんは声をかけてくれた。  

「は、はいっ……。でも、緊張してます」

「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。リラックスリラックス」

 なんて笑いながら梓さんは言うけど、そんなことを言われてもこの緊張は抑えられなそうにない。 しかも緊張で体が震えて仕方ない。

 そんなわたしを見て、梓さんはわたしの手をギュッと握ってくれた。

「大丈夫だよ、美鈴。俺がいるから」

 その言葉を聞いて、ちょっとだけ安心したのも確かで……。

「……ありがとうございます、梓さん」

「なあ、美鈴。 出来ればもう今日にでも、美鈴との結婚の意思を伝えたいんだけど……。いいかな?」
 
「……え?」

 もう、わたしとの結婚の意思を……?全然、いいに決まってる。 むしろいいのかな?もうこんな風に決めてしまって……。
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