【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
初めて迎えた夜〜ふたりの重ね合った想い〜
「俺は美鈴のことを、本当に大切にしていきたいと思ってる。これから先の人生を、美鈴と共に歩んでいきたい。……そう思ってる」
梓さんのその暖かな言葉は、わたしの心や胸を突き抜けた。
「……梓さん、わたし」
梓さんの気持ちが嬉しくて、胸がドキドキして。なぜだか泣きそうになってしまった。
「美鈴、結婚しよう?」
「……え?」
「美鈴さえ良ければ、俺は今すぐにでも美鈴と結婚したいと思ってる」
そんなわたしの胸のざわめきは、まだ続いた。
「美鈴のことを大事にしたい気持ちは、これからだってずっと変わらない。俺にはもう、美鈴だけだよ」
「梓さっ……」
「美鈴、泣かないで? 俺はずっと、美鈴のそばにいるから」
梓さんを見つめるその目から流れる涙を、優しく拭ってくれた梓さんは、そう話すとわたしの唇に優しくキスを落とした。 わたしはそのキスを、目を閉じて受け入れた。
「美鈴、今日は朝まで一緒にいたい」
「……わたしも」
わたしは梓さんと、近くにあるホテルへと入った。そして部屋に入ってすぐ、梓さんと熱い口づけを交わした。