【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
優しくそう言われて、優しく唇を重ねていく。その甘いキスと温もりとで、そして幸せな気持ちが高ぶっていくのが分かった。
「……梓、さん」
次第にわたしの体は熱を帯びて、もう元には戻れなくなっていた。
「美鈴、なるべく優しくするつもりだけど……。優しく出来なかったらごめん」
「はいっ……。 んっ、ぁっ……」
梓さんと深く口づけを交わしながら、梓さんは優しく、そして熱くわたしの中に入ってきた。
「美鈴っ……」
「あず、さ……さんっ」
梓さんのその動きに合わせて、わたしの体は何度も梓さんの愛に応えた。何度も名前を呼び合い、そして愛を深く確かめ合った。
梓さんから握られたその両手は、少し汗ばんでいた。だけど温かくて、力強くて、そして甘くて……。わたしは彼の腕の中で、何度も甘い声を漏らした。
「美鈴……愛してる」
「梓さん……わたしも」
こうしてわたしたちは、薄暗い部屋のベッドの上で、初めて体を重ね合った。お互いの肌越しに感じるその吐息や温もりは、わたしの心までも浸透させていった。