【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚



 高木原さんって、丁寧な人なんだな。印象も良くて、すごく丁寧で。こんな人とわたしが、今日お見合いをするのか……。なんかやっぱり、緊張する。

「西園寺さん、噂通り、とてもおキレイな方ですね?」

「え?……そう、ですか?」

「ええ。お父様から聞いていましたよ?あなたはとても美人な方だと」

「はぁ……」

 お父さんったら、なんてこと言うの?そういえばお父さんは、わたしの将来をとても心配していた。変な男に引っかからないかとか、彼氏が出来た時も、変な男に騙されていないかとか……。変な所心配してたんだよね。

「今回は、あなたと色々なお話をしてみたくて、このような場を設けていただきました。来てくださって、ありがとうございます」

「い、いえっ!そんな、気にしないでください」

 そこまで言われると、わたしが直前までイヤイヤだったことに対して後悔と罪悪感が残ってしまう気がする……。

「あの、なんてお呼びしたらいいですか?」

「あ、好きなように呼んでください。梓でも、梓くんでもなんでもいいですよ」

 って、言われても……。
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