【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
結婚の挨拶〜ようやく夫婦になりました〜
「もしもし、お兄ちゃん?」
「おー美鈴?どうした?」
その日の夜、わたしはお兄ちゃんにリモートで電話をかけた。
「うん。なんか、お兄ちゃんの声が聞きたくなって……」
そう言うとお兄ちゃんは、「そっかそっか〜」と嬉しそうに笑っていた。
「ねえ、お兄ちゃん」
「ん?」
「お兄ちゃん、今幸せ?」
と聞くと、お兄ちゃんは「どうだろうな〜」と答えた。
「美鈴はどうなんだよ? 今幸せなのか?」
「……うん。まぁ、幸せかな?」
梓さんとこうして一緒にいられるだけで、幸せだと思える。
「なんだ〜。うまくいってんのか、見合い相手と」
「ま、まぁ……。そうなの、かな?」
「良かったじゃん、美鈴」
お兄ちゃんはなんだか嬉しそうだった。
「う、うん。 所でお兄ちゃん、向こうでの勉強はどう?」
「いや〜大変だよ。毎日頭の中死んでる」
お兄ちゃんは頭を抱えて困った顔をしていた。
「そうなの?」
「ああ。結構しんどい」
「そうなんだ〜。毎日大変だね、お兄ちゃんも」
お兄ちゃんもなかなか大変なんだな……。